
地価も住宅ローン金利も下がり、ハウスメーカー各社が技術力と企業努力で競い合う今は、住宅取得の絶好のチャンスです。
坪単価20万円~40万円台の予算でも、工夫と熱意次第で、とことんこだわった理想のマイホームを建てることもできるのです。

ハウスメーカーの注文住宅は著しくデザイン性が向上し、個性的な外観やインテリアを備えるようになりました。テイストも純和風からポストモダンまで、各社が特長を打ち出し、大半の嗜好に対応。その上、高齢者や障害者に優しいユニバーサルデザインを採用し、使いやすく、安全なプランが増加しているのです。一方で仕様やプランの標準化でコストを削減する努力をしているため、標準プランを大きく変更するとコスト増に直結します。また、構造を支える柱や壁の位置が階ごとにずれることが多いデザインは、耐久性・耐震性が低くなるので要注意。

昨年から政府主導で動き出した「長期優良住宅」。上質な住宅を計画的な維持管理で長く使い続けるという趣旨に沿って、ほとんどのハウスメーカーが独自の工夫を盛り込んだ先導的モデルを商品化しています。一般的な住宅に比べて高額になりがちなため、国からの最高200万円の補助金を始め、税制上の優遇措置も充実しています。長期の住宅関連コストを抑える工夫として検討してみましょう。中には企業努力によって従来の注文住宅の平均よりも坪単価が低い商品も登場。将来の買い取り、借り上げ、賃貸などを制度化した商品もあり、親子2代3代にわたる安定した資産価値を期待できるプランが増えています。

平成11年に施行された次世代省エネルギー基準は、住宅の気密性と断熱性を高め、それ以前に比べて冷暖房のエネルギー消費を平均20%ほど引き下げるもの。現在では大半のハウスメーカーの注文住宅に採用され、この基準を上回る性能を備えた商品も登場しています。断熱方法も従来の内断熱だけでなく、延べ床面積40坪以上のプランなら坪単価を抑えながら外断熱も選択可能。高性能ペアガラスで大開口を実現した高気密・高断熱住宅も選べます。注意したいのは壁内の通気の有無。不十分だと断熱材が湿気を溜め込み、カビなどが発生する場合があるのです。

IHクッキングヒーターとエコキュート、さらに電気床暖房などを装備したオール電化住宅は、安全性と経済性、利便性の面で人気が高まっています。ハウスメーカーの注文住宅ではオプションも含めて、ほとんどが商品ラインに盛り込まれていて、比較的低コストで導入できます。災害時の復旧が早い、火災保険の割引が受けられるなどのメリットも魅力。今後は電気自動車に対応した充電器の装備も期待できます。使用電力は増えますが、お得な割引料金が適用になるため、光熱費は一般のガス・電気併用住宅より安くなる傾向。初期の設備投資が高くなる分も数年で取り返せます。

太陽光発電と家庭用燃料電池、さらに両方を兼備した「ダブル発電」など、エコエネルギーを搭載した住宅がハウスメーカーから続々と商品化されています。どちらも国や一部の自治体から高額の補助金が支給され、税制上の優遇措置も受けられます。さらに太陽光発電は今後、「固定価格買い取り制度」が施行され、購入の2倍の価格で売電できるようになりそうです。とはいえ設備投資が高額なのは事実。一括仕入れによるコストダウンが期待でき、独自の助成制度を持つケースもあるハウスメーカーの注文住宅で実現するのがお得です。